介護と医療システムの裏の構造

いま日本は健康寿命と平均寿命との差にあえいでいます。

 

本来であれば死ぬ寸前まで元気でいて、寿命が来たら死ぬというのが理想ですが、なかなかそうなっていないのが現状です。

 

介護医療費や、医療費が私たちの生活を圧迫しているのは事実で、これを何とかしなければ、日本人の生活の質は向上しないと思います。

介護が増えてゆく中で、介護ビジネスが考えられないほど膨れ上がっていることは事実で、この医療費が直接人々の生活を圧迫しているだけでなく、間接的にも健康保険料や社会保険料という形で、圧迫しているのです。その額何と50兆円といわれています。

40年間働いて、年金をもらっても、介護が必要になるとその年金は殆ど介護費用に消えるようで、ばかばかしい限りです。

 

年をとって、認知症や、不自由な体になることを予防するにはどうすればよいのでしょうか?

今情報の錯綜する中で、健康法はいろいろ言われていますが、体全体のメカニズムとして考えるのであれば東洋医学的な養生法は非常に理論的でわかりやすいと思います。

 

例えば、膝関節が痛むといった症状では、東洋医学では主に土のエネルギー(消化器系)の機能の低下や、津液(津はサラサラな水分、液は粘り気のある水分)のうちの液の不足が原因と考えられるため、漢方でいうと、消化機能を高める、四君子湯や、六君子湯に、液を補う地黄などが含まれる漢方を飲むとよいです。(八味地黄丸など)

 

食べ物でいえば粘り気のある食品、納豆やオクラ、キノコなどがおすすめです。消化の能力を高めるために山査子のスティック(TOMIZやKALDIなどで手に入ります)などはお勧めです。

軟骨成分の機能を高めるためには亀板といって亀の甲羅はとてもおすすめです。

女性はもともと生理などで血を失いやすいために、血虚や瘀血などの血に関する問題が起きやすく、血液が全身を十分に循環できなかった影響で、軟骨や骨に栄養が行きわたらず、関節に問題が起こりやすいです。

 

このように血虚や瘀血の状態になってくると髪の毛がバサバサになり、肌に艶や張りが無くなっててきます。
髪がつややかで肌がしっとりしている女性は魅力があるものです。これは実は健康状態を表しているので、健康な女性は魅力的に映るといえます。

一方気功でもこのような問題をあらかじめ予防することができます。

座禅や、立禅の六式は女性特有の骨や間接に起こるトラブルを起こしにくくしてくれます。

血虚(血が足りない人・・顔色や舌が白っぽい)の場合は食べ物でいうと赤いものがよいとされます。トマトや人参、イチゴやカニなどです。

歯友會で気功教室に参加するうちに、あぐらをかくのがやっとで1キロも歩くことが難しかった人が、だんだんにあぐらをかけるようになり、やがて自由に歩けるようになりました。

 

特に薬を使ったわけではなく、好きだった揚げ物などの油モノを控え、ねばねば食品を食べ、山査子などで消化器の調子を整えただけで、そこまでよくなるのです。

健康管理を東洋医学の知識を使って毎日行うことで、介護を受ける人は激減すると思います。

歯科医の立場から見て、医療に携わる人たちが、何故このような考え方を取り入れないのかむしろ疑問に感じます。