
最近、私が経営している歯科医院に、まだ若いのに薬づけにされている患者さんが来院されました。
お薬手帳をみると、抗アレルギー薬や、血をサラサラにする抗凝固薬、吸引用のステロイド剤など4種類以上の薬を毎月もらっているようでした。
そもそも、抗アレルギー薬は原因療法ではありません。
私も大学6年生の時から急に出始めた背中の湿疹とおなかの調子の悪さに悩まされた時、当時住んでいた場所のすぐ近くの内科に行きました。
すると、血液検査を一通りして、特に原因は分からないとしながら、抗アレルギー薬と胃薬を出されました。
私は、何のアレルギーであるかも解明することなく、だた反応を抑えるために薬を出す医師の態度を疑いました。「この薬を一生飲め」ということなの?と医師の治療に対する姿勢に疑問を持ちました。
当時私は歯科大学の学生だったので、「原因を追究することなく対症療法の薬だけ出す、こんな内科医って、本当に医者といえるの?」と疑いの気持ちが膨れ上がりました。
「こんなやり方は患者が本当に求めるものなのか?」と日本の医療の仕組みを疑うようになりました。
その時私は、この湿疹の治し方を何としても絶対に見つけるし、必ず治ってやると硬く決心したのです。
それから35年以上も経ちましたが、ステロイドを塗ったり、食事療法をしたり、睡眠をたっぷりとるなど、自分で気を付けることはすべて試しました。
しかし、歯科医院を開業して、難しい患者さんの歯科治療をしているとさらに様々な問題を抱えるようになりました。
「お腹が硬くなって食欲がなくなる」、さらにひどくなると「味覚すらなくなる」、「味が分かりにくくなって、おいしいものもおいしいと感じなくなる」といったことまで起こるようになり、最後は「肉離れ」を起こして歩くことも難しいほど身体の状態が悪くなりました。
このころから、気を扱う整体の先生にお世話になるようになりました。
その先生曰く、「邪気にやられているから、邪気を取らないといけない」と毎回言われたのですが、「邪気って何?なんか怪しい!」、と思っていました。
その先生曰く、歯科治療をしているときに患者さんから邪気を受けているということでした。
東洋医学では「邪気」という言葉は一般的ですが、西洋医学を勉強していない私にとっては「邪気」とは得体のしれない怪しい言葉でした。
しかし、その後、「オステオパシー」、「医療氣功」などの治療を受けるうちに、「邪気」というなんとなくマイナスエネルギーのようなものが科学では証明されていないが存在すると理解するようになりました。
今では、東洋医学で使われる手法の「鍼灸」や、「漢方」、「抜罐」などはこのような「邪気」を取り除く方法なんだと理解するようになりました。
そして7年以上も気功の訓練を行いながら、漢方薬を飲んだり、薬膳と食事に取り入れるうちに、だんだん全身の「気の流れ」が通りやすくなり、邪気を取り除きやすい体になりました。
その結果、お腹の調子は良くなり、背中の湿疹が無くなり、最後まで残っていた最後には悩みの種だったものまで取り除かれました。
初めの西洋医学の先生が出していた先生の治療を続けていたら治らなかったと思います。